住宅購入や注文住宅を建てようか考えた時に、「何から手をつけたらいいのかわからない」「資金計画はどうすればいいのか」「完成までの具体的な流れを知りたい」など悩みや不安がでてくると思います。
注文住宅の場合、土地からの購入〜完成入居までには、土地購入や住宅ローンの契約など多くの工程があり複雑です。私は2019年に注文住宅の購入を決意し2020年に完成、入居にいたりました。その時の私の経験を記事にしています。
この記事を読めば
- 一連の流れを把握でき、慌てることなくスムーズに行動できる
- 何にお金が必要になるかわかるので資金計画も立てやすくなる
私の体験が、これから注文住宅を考えている方の参考になれば幸いです。
【住宅購入や注文住宅を建てたくなったら】まずは情報収集
結婚を機に注文住宅を考え、動きはじめたのが2019年の3月でした。情報収集から完成まで 1年と、かなり早い展開だったと思います。
- 3月〜5月で情報収集
- 6月には住宅会社を決定
- 7月〜8月の間に土地を取得
- 9月に着工して2月に完成
- 3月に引っ越し・入居
情報収集には特に時間をかけていただきたいです。住宅会社選びや土地の選び方で気をつけなければいけないポイント、住宅に関する費用など事前に知っておくことが後々のトラブル回避につながります。
昨今はインターネットやSNS、youtubeで簡単に情報は手に入りますし、書籍も数多く出ています。
注文住宅を建てる前に読んでおきたい書籍も紹介しています→記事は
住宅会社選びは複数社からの相見積もりや強みで検討
地域の住宅無料相談所で自分達の要望を聞き取りしていただき、5社に絞って紹介していただきました。
住宅会社の選び方についてはの記事をご覧ください。
地元のローコスト工務店に決定
5社をまわって、施工事例やラフプラン、簡単な見積もりをだしていただいた中から、予算内で希望の家が建てれそうな、地元工務店でお願いすることに決めました。
土地選びから取得までの過程
高低差がある土地を購入
土地探しは工務店の方と一緒に進めていき、その中で職場からも程よい距離で価格的にも予算内で収まる土地を提案していただきました。
道路との高低差があるので、1m程の擁壁を設置・造成してからの基礎工事になりました。
土地探しで悩むことがあると思うので、そんな方はの記事をご覧ください。
重要事項説明
土地に関する説明を受けます。
一度見ただけでは理解できないこともあるので、持ち帰ってじっくり読んで調べることをお勧めします。特に敷地内に崖や高低差がある場合、擁壁の設置や建築制限があるので注意が必要です。
ハザードマップで災害の指定地域になっていないことも確認する必要があります。
買い付け〜不動産売買契約
手付金を支払い買い付け
売買価格は1430万円で、手付金は売買価格の10%以内だったのでキリよく30万円にしていただきました。
手元に現金を残しておきたい場合は、全額住宅ローンで借入れば手付金は戻ってくるので安心です。住宅ローンの審査に落ちた場合も、契約は無効になるので手付金は戻ってきます。
不動産売買契約
売主と仲介業者(いる場合)から説明を受けます。重要事項説明と同様にじっくりと読み進めるといいです。特に違約金や契約解除の項目は重要です。
仲介業者がいる場合は、土地決済の時に物件価格×3%+6万円(+消費税)の仲介手数料を支払うことになります。
不動産売買契約が終われば、住宅ローンの契約に移ります。
住宅ローン契約
住宅ローンの契約までには、仮審査と本審査があります。
仮審査は住宅会社を決める前からでも可能で、どれだけの借入が可能なのかを知っておけば予算も立てやすくなりますから、事前にやっておくことをオススメします。
ネット銀行やARUHIはネット上ででき、時間のない方にオススメで審査も2〜3日で結果がでます。
本審査では重要書類(重要事項説明書、不動産売買契約書ンなど)のほか、工事請負契約書が必要なので、仮プランでの工事請負契約書を作成して提出されます。
プランの変更は可能なので、後に詰めていくことになります。
地元の地方銀行と契約
ローン銀行は、楽天、ARUHI、地方銀行の3社の中で一番金利が低かった地方銀行に決まり、本審査も無事通ることができました。
住宅ローンを借りる際は、複数社を見比べることをオススメします。
銀行によっては保証金がいらない場合や事務手数料の金額が違うので、金利を含めた総支払額をみる必要があります。
住宅ローンに関する記事はご覧ください。
金銭消費貸借契約
金融機関と住宅ローンの契約をします。
二本立てローンによる不動産(土地)決済と分割実行
二本立てローンにより、土地決済と建物決済を別々の住宅ローンで契約します。ローン実行時に手付金30万円を支払に加え、残り1400万円を住宅ローンで返していくことになりました。
建物に関しては本来引き渡し時に融資実行されますが、それでは自己資金(着工金、中間金など)が多く必要になってしまうので、分割実行をすることにより、前倒しで住宅ローンを実行してもらいます。
実行していく段階で、土地・建物ともにローン返済は始まってしまいますが、利子のみの返済も可能です。
金融機関によって融資の方法が違ったり、取り扱っていない場合もあるので確認が必要です。楽天、ARUHIの場合は「つなぎ融資」を行なっています。
住宅プランの作成
工事請負契約書の作成
住宅会社と請負契約を結び、注文者(私)と受注者(住宅会社)という関係になります。
住宅ローン本審査での提出が必要になるので作成されますが、追加・変更は審査後でもできるので、大体のプランで作成されます。
最終決定確認〜建築確認申請書提出
住宅プランが決まれば最終決定確認をし、変更はできなくなります。
- サッシの種類、位置、サイズ
- 内部建具の種類、位置、サイズ
- 外装材(屋根材・外壁材)
- 設備仕様
住宅会社が建築確認申請書を都道府県に提出します。
着工〜完成 引き渡し
地鎮祭
着工の前に地鎮祭を行い工事の無事を祈願しました。費用は3万円ほどです。やらない選択肢もありますが、住宅会社のスケジュールに組み込まれている場合もあります。
上棟式
上棟式では、職人さんにお弁当とご祝儀を包んでお渡ししました。かなりシンプルな上棟式だったと思います。費用は大体10万円ほどでした。
中間検査〜完成検査
都道府県や市町村または、指定確認検査機関による法的な検査をします。住宅会社が代理人になるので、施主は申請や立ち会いをすることはありません。
施主立ち会い検査
引き渡し前の確認になります。一部屋づつ見て周り、クロスや建具の修正が必要であればお願いします。写真をとっておけば、引き渡し時の確認もしやすいのでオススメです。
住宅の引き渡し
- 立ち会い検査での修正箇所を確認
- 設備の使用説明
- 重要書類一式と設備の取扱説明書一式の受け取り
- 鍵の受け取り
鍵の受け取りをもって晴れて住宅の所有者になれました。ここから住宅ローンの返済が始まります。
建築工事以外の工事
外構工事
引き渡しの前後あたりから工事が始まります。建築工事費用とは別に必要になります。私の場合は住宅会社に外構プランもお願いしていたので、住宅設計の段階で同時に進めていました。
別の業者に頼むことも可能ですが、資金不足や予算オーバーを防ぐために早めの見積もりを取り、外構資金を別にとっておく必要があります。
カーテンレール・ロールスクリーン設置&エアコン設置工事
外構工事同様に建築工事とは別で必要になる場合があります。カーテンレール・ロールスクリーン設置は、専門店やニトリでも行なっています。
エアコン設置は新品なら家電量販店、前住居で使用していたものを取り付ける場合は、引越業者に頼むことができます。
引越し
外構工事が終わった段階での引越しです。3月という季節がら、引越し業社の繁忙期だったため日程調整に苦労しました。引越業社は多数あるので、見積もり比較することをオススメします。
2020年完成〜現在
1年点検、2年点検とも軽微な補修のみで、今のところは問題ありません。
住んでいての特別不便なことはありませんが、もう少し考えておけばよかったところはいくつか出てきました。図面で見ているのと実際に住んでみるのは、やはり違いますね。
わが家の後悔どころや採用してよかったところを紹介した記事も掲載しています。
後悔どころはこちら。採用してよかったところはこちらをご覧ください。
注文住宅ができるまでの1年 まとめ
- 住宅会社選び
- 土地買い付け、不動産売買契約
- 住宅会社と工事請負契約
- 住宅プラン作成
- 銀行と住宅ローン契約
- 着工〜完成
- 引き渡し
- 外構工事 カーテンレール、エアコン設置工事
- 引越・入居
注文住宅は時間や手間がかかりますが、その分完成した時は、ひとしおです。
住宅会社選びと土地選びは大事なところなので、自分が納得するまで時間をかけて探していただきたいです。
住宅ローンは金融機関によって、「分割実行」や「つなぎ融資」を行なっていないところもあるので、選択肢が狭くなりますが、借り換えをすれば問題ないです。
外構工事やカーテンレール・エアコン設置工事は、建築工事費に含まれていない場合があるので注意が必要です。
参考になれば幸いです。
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